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Department of Environmental Medicine and Molecular Toxicology,
Tohoku University Graduate School of Medicine

分野紹介introduction


環境保健医学は, ヒト−環境系の視点から, 健康の保持増進と疾病予防を目指す学術領域である.
ヒトの健康と環境の関係は極めて多面的であり, 単一の化学物質や環境要因から論ずることは難しい. 例えば, 有機水銀は生物濃縮された海産物から摂取されるが, 実際の食品中には抗酸化物質など毒性を軽減する成分が含まれており, 環境中毒学研究では, 生体の環境ストレス応答を制御する外的および内的環境の多様な要素の理解が不可欠である. 本分野では, 環境汚染物質による中毒学と生体の環境・酸化ストレス応答の分子基盤の解明に取組んでいる. 特に, ヒトを取り巻く環境とその変動が健康に及ぼす影響について, 環境因子としての感染症や環境汚染物質による中毒学と生体の環境および酸化ストレス応答の分子メカニズムについて, ケミカルバイオロジーやメタボロームとプロテオームという最先端分析技法を駆使して解析している. また, その研究成果を基盤にして, 酸化ストレス応答における生体防御の視点から, 様々な疾病の診断法の確立, 予防・治療法の開発を目指している. 活性酸素研究と環境中毒学の異分野融合型の新規学際領域を創成し関連研究分野のパラダイムシフトを図ることで, 新たな切り口の環境毒性学と革新的な分子予防医学を確立する.



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東北大学大学院医学系研究科
環境医学分野

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